信州の四季

信州・伊那谷を中心に四季折々の風景やイベントをupしてます

花達の生存競争

野に咲く花は人間のために美しく咲いてるわけではない。

  (ある種の園芸品種は人間が楽しむために改良されてきたが)

自然界では、それはいかに昆虫を呼び込んで受粉させるか、

すなわち自分の子孫を絶やさないために進化して来たものですね。

 

我が庭に「半夏生」が咲き出しました。

花は地味ですが、葉がいたって派手になります(^O^)

これは葉を派手にして、昆虫を誘う戦略の進化なんでしょうかね?

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この戦力の最たるものに「マタタビ」がありますね。

猫にマタタビのあれです。

山に行きますと、半夏生かと見間違う風景が見られます。

花かと思って近づきますと、これは葉ですね。

葉緑素をわざと少なくして白を作り出す。

受粉が終わりと葉緑素を増やして普通の植物になる。器用なんですね!

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昆虫も騙されて寄ってきます。

するとその葉の下に美味しい蜜の花があるんです。

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スカートめくりしないと見ることが出来ないです(^O^)

 

花を見せないで葉で騙しているのが不思議ですが、これも戦略の1つですね。

参考までにマタタビの実です。

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昔は旅人はこの実を食べて元気をつけて、また旅をつづけたことから「又旅」になったとか・・・