私の生まれ故郷の木曽名物に「ほうば巻」というのがある。
子供の頃の最高のおやつであった。米を練り広げあんこを包んで、ほう葉でくるんで蒸して食べるのである。これがまさか木曽名物で商品化されているとは気づかなかった。早速買って食べてみた。正直なところ今の時代、決して美味しいとは言えないが、素朴でお袋の味がした。何故かまた食べたいと思った。季節はほうの葉が柔らかい5〜6月しか出回らないし、賞味期限が3日ほど。
写真は裏山で見つけたほうの木である。木が柔らかく子供の頃は木工細工の材料にした。それと薪採りには火力がないが軽くて子供には手頃であり、見つけると争って切っていたものである。実家には少しばかりの山があった。