我が家への小道、ツルで覆われた反対側には、名もない野草が次々と咲いている。と言っても名前はちゃんとあり、誰が付けたのか。それにしてもどうしてこんなに種類の顔が存在するのだろうか？ 彼らは何を思って自己主張しているのか？
ツユクサ
ふざけたおっさんの顔だ。思わず吹き出したくなる。我が７０年の人生でこんなにこの花と向き合って眺めたのは始めて、カメラのおかげである。
ヒメジオン
これも、ありすぎて困るほどの草花の１つ。ヒメジョオンとも言うらしいが、ハルジョオンというのもあるとかで、私には区別がつかない。
花には１本だけが目立つものと、群生しないと見栄えがしないものがある。人間の勝手な見方ではあるが、これらは庭や畑に生えるものならすぐ引き抜かれてしまう。自分で良く分かっているのか、土手や道端それに空き地に好んで生える。
ムラサキツメクサ
これも土手に群生するありすぎた草花の１つ。アカツメクサとも言う人がいる。赤なのか紫ななのか？白いのもあるとか。
これら野草は、誰からも見向きもされない我が人生の縮図のようでもある。
