子供の頃は、良く麦踏みをやった。
畑の芽など踏みつけて良いものかと、不思議に思った記憶がある。
寒さのため霜で根が浮き上がる、これを芽さら踏みつけて押さえるのである。
その麦畑もあまり見られなくなった。
横には菜の花畑が、
ポカポカ陽気、車から降りて土手に腰を下ろしカメラを覗いていたら、
いつのまにか後ろに誰かが立っていた。
「菜の花まだ早いですよ。後1週間くらいが良いです」
と声をかけられ、菜の花の植え方や撮影ポイントまで教えてくれた。
「年寄りの道楽で咲かせているが〜」
ここの地主さんだ。いや頭が下がります。こうして皆を楽しませてくれる。
南アルプスを眺めての、のどかな田園風景である。
地主さんの家には大きな木蓮の木が、
先日の雪で少し色があせてしまったと嘆いていた。
庭へ案内されて撮影させてもらった。