信州の四季

信州・伊那谷を中心に四季折々の風景やイベントをupしてます

上高地の初秋

「国破れて山河あり 」と言う言葉がありますが・・・

上高地大正池の朝です。

大正池」は大正時代、焼岳の大噴火で上高地を流れる「梓川」が溶岩で遮られ、
一晩で作られた池だと言う。
池には「立ち枯れの木」が並び、これが国の天然記念物に指定されて、
上高地のシンボルでもあった。

ところが、昭和に再度の小噴火にあって、今度は逆に池が溶岩で埋められてしまった。
さらに上流から流れる土砂で埋められて池がどんどん浅くなり、面積も小さくなり、
昔の面影がなくなった。
このままですと池が消滅して、単なる河になってしまう。

現在は下流発電所がある東電が、冬場の観光客のない時期に、
池に溜まった土砂を掘り下げてかろうじて防いでいるようだが、
その土砂の捨て場にも限界が来て、このままですと後数年の命だとも言われる。


我が青春時代に見た記憶しかなかったのが、20年ほど前にに訪れたとき、
これが大正池?嘘だ!と叫んだことが・・・


大正池穂高連峰


大正池と焼岳


そればかりか「田代池」も同じ、水深1mはあったはずが、今は水溜まりに等しい。



田代池

写真はいいところだけ撮った積もりだが・・・
上高地もこんな風景も無くなりつつある。
まさに、国栄えて山河なしの感じですね(>_<)
今のうちに見ておいて下さい(^o^)