信州の四季

信州・伊那谷を中心に四季折々の風景やイベントをupしてます

 
「繭」と「生糸」
ハンカチから鳩が出る。

手品の代名詞みたいになっているが、この手品師が使うハンカチは「絹」から出来ている。絹は高級品であるが、子供の頃木曽の実家でも作っていた。明治時代から農家の副業としてわずかばかしの現金収入源でもあった。
絹は「かいこ」(ガの幼虫)のはき出す糸で、餌は桑の葉、これを子供の頃摘んでくるのがお手伝い仕事。この桑の木には実がなり、これが貴重なおやつでもあった。戦後食料難にこの桑の木がほとんど切り倒され農作物に変わり、今では養蚕農家も姿を消した。

竹で編んだ「ろじ」に桑の葉をしき、ここで「かいこ」を飼育する

 これは模型
やがて糸を吐き「まゆ」を作る。かいこは中に閉じこもる。
繭は、お湯でほぐし糸にしていた。中の「さなぎ」は食べた記憶があるが〜
伊那谷道中の展示室で、子供の頃を思い出しながら。
ここでは、観光用に「かいこ」を飼育して繭を作っている。