信州の四季

信州・伊那谷を中心に四季折々の風景やイベントをupしてます

蕎麦がき


蕎麦と言えば、健康食品やグルメの王様みたいな顔であるが、私にとっては貧しいイメージが優先してしまう。
蕎麦は痩せ地に良く育つ。戦後食糧難の頃、これを代用食として食べた。実を石臼ですって粉にするのが子供の頃の夜なべ仕事でもあった。だが子供の味覚に合わず、ご飯でなく、また今日もかと泣きじゃくりながら食べた記憶がある。
蕎麦は粉を水(湯)で練ってお醤油をつけて食べた。大人になって麺の蕎麦をみた時は驚いたが、今はこのメニューのあるお店は少ない。
数年前大学の友人が大阪から蕎麦を食べにきた。粉の蕎麦を食べさせたらお店の在庫を全部食べてしまったのには驚いた。
打った蕎麦とは違って、素朴な味である。
伊那・辰野町に「茅葺きの館」がある。世界最大の茅葺き屋根とも言われるが、ここの食堂にそばがきのメニューがあった。すでに団子状に練られていたが本来自分の茶碗で練って、ワサビ醤油やキナ粉をつけて食べる。
ウーン、蕎麦そのものの味だ!
 茅葺きの館