信州の四季

信州・伊那谷を中心に四季折々の風景やイベントをupしてます

♪信濃の国

信州(長野県)は、南北に200km以上もあり、

山に囲まれ、お隣の街に行くのに、峠を越すか麓を大回りするかです。

それだけに同じ県内でありながら気候も文化も異なっています。

信州は、江戸時代には京の都と江戸を結ぶ中山道で栄えましたが、

何故、旅人は平坦な東海道を歩かず 険しい山間の街道を選んだのか?

それは街道には飲料としての水や山の幸が豊富であり、

疲れを癒す温泉も沢山あったこと、

それに東海道のように大きな川で、雨でも川で足止めをされなくて

旅を続けられたことなどがあげられています。

長野県には「信濃の国」という県歌があり、長野県をくまなく紹介してますが、

明治時代に作られたもので、軽井沢や上高地など出てきません。

蓼科や安曇野もありません。

これらが脚光を浴びたのは戦後と言うことになりますね。

長い歌で、4番でいきなりメロディが変わるなど珍しい歌です。

長野県民なら皆歌えます。ご紹介してみます。

1.
信濃の国は 十州に  境連ぬる 国にして
聳ゆる山は いや高く  流るる川は いや遠し
松本 伊那 佐久 善光寺  四つの平は 肥沃の地
海こそなけれ 物さわに  万ず足らわぬ 事ぞなき
2.
四方に聳ゆる 山々は  御獄 乗鞍 駒ケ岳
浅間は殊に 活火山  いずれも国の 鎮めなり
流れ淀まず ゆく水は  北に犀川 千曲川
南に木曽川 天竜川  これまた国の 固めなり
3.
木曽の谷には 真木茂り  諏訪の湖には 魚多し
民のかせぎも 豊かにて  五穀の実らぬ 里やある
しかのみならず 桑とりて  蚕飼いの業の 打ちひらけ
細きよすがも 軽からぬ  国の命を 繋ぐなり
4.
尋ねまほしき 薗原や  旅のやどりの 寝覚ノ床
木曽の桟 かけし世も  心してゆけ  久米路橋
くる人多き 筑摩の湯  月の名に立つ 姨捨
しるき名所と 風雅士が  誌歌に詠みてぞ 伝えたる
5.
旭将軍 義仲も  仁科の五郎 信盛も
春台 太宰先生も  象山 佐久間先生も
皆此国の 人にして  文武の誉 たぐいなく
山と聳えて 世に仰ぎ  川と流れて 名は尽ず
6.
吾妻はやとし 日本武  嘆き給いし 碓氷山
穿つ隧道 ニ十六  夢にもこゆる 汽車の道
みち一筋に 学びなば  昔の人にや 劣るべき
古来山河の 秀でたる  国は偉人の ある習い


少し気分転換に、過去に掲載した写真から信濃の国を唄いながらのスライドショーを作ってみました。
下記アドレスをクリックしますと私のホームページにつながって閲覧できます。
よかったらご覧下さい。(macでは開けないと思います)


http://www.tok2.com/home/hashiba511/sinano1.wmv