信州は日本列島の屋根。
山の頂に降った雨は、わずか数センチの違いで北の日本海に流れるか、
南の太平洋側に流れるかに分かれてしまう。
「分水嶺」と言いますね。
長野県歌にある「信濃の国」という歌詞に、
♬ 流れ淀まず行く水は 北に犀川 千曲川、南に木曽川 天竜川
と唄われる。
小雨降る木曽川に沿って走る木曽路(19号線)の新緑を眺めながらのドライブ。
桜も散り、花桃も終わりかけ、まさに新緑一色の世界です。
一か所、白い花崗岩の巨岩が視界に入ります。
「寝覚めの床」ですね。
昔は、列車がここで減速して車内放送があった。
今は1秒を争うのは列車の役目、あっという間に通過してしまう。
列車の旅も風流もなくなった時代ですね。
マイカーならここで停めて見学ができる。
同じ歌の歌詞に
♬ 旅の宿りの寝覚ノ床と唄われるが、今はひっそりとした観光地です。
ビルほどの高い岩ですが、
何で?海の伝説の「浦島堂」などが祀ってあるの?
何でも浦島太郎がここまでたどり着き、この岩で玉手箱を開けて、
おじいさんになり生涯を終えたとか・・・
しかしこの伝説、科学の先端を行く「アインシュタインの相対性理論」そのままですね。