材料が海藻であるにも関わらず、海なし県の信州がなぜ寒天の生産地?
それは「トコロテン」を凍らせないと「寒天」にならないからですね。
トコロテンは海藻を煮詰めたもので独特の匂いがある。食材としては万人には不向き。
そこでこれを1度凍らせて解凍すると 、無味無臭の食材が出来る。
これをいろいろな食品に混ぜて使えるなどで、健康食品として寒天が普及した。
また寒天は食材だけでなく、工業製品にも広く使われてますね。
この時期は、寒天の製造で忙しい。
好天の日には寒天干し風景が見られ、冬の風物詩でもありましたが、
今は寒天も衛生上?または天候に左右されない工場内での生産が主になった。
我が伊那市でも1か所だけ天然寒天干し工場です。
こんな逸話があります。
ある食堂で、トコロテンを食べたお客が「こんな不味いものが食えるか!」と怒って外に捨てて帰った。
翌朝、店長が捨てられたトコロテンをかたずけようとしたら、そのが真っ白に凍っていた。
これを溶かして食したら無味無臭であることに驚いた。これが寒天。